7月最終週は東京都及び首都圏3県は軒並み新型コロナ感染者数の過去最多を更新。
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グラフ1は、東京都の5日移動平均感染者数と増加時のリンギング回数。
第5波は、6回目のリンギング(感染拡大の6週目)で1週間に約2,000人増で一気に第3波を超す爆発的感染と,なった。
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グラフ1 東京都の5日移動平均感染者数と増加児のリンギング回数
7月最終週の1日の感染者数最大は、7月31日の4,058人

過去の傾向から
第5波6回目のリンギングでピークアウトするかも

過去、6週目まで感染拡大したことは無い、今回が初めてである。
第3波は年末年始休み明けの5週目の爆発的リンギングでピークアウトしている。
第4波も5月のGW明けの週のリンギングでピークアウトした、但し、第3波のような爆発的感染には至らなかったが、関西圏で爆発的感染が起きた。
これ等の傾向から、第5波も4日間のオリンピック休暇後のリンギング、具体的には6回目の爆発的リンギング(6週目)でピークアウトすると思われる。
しかし、気になる点が一つある・・・

気になる空港検疫の感染者数増加
これが首都圏の爆発的感染のトリガーか?

気になるのが7月初旬より空港検疫の感染者数が伸びていたことである。
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グラフ2 空港検疫の1W毎の感染者数
第5波は、過去の傾向からすれば7月20日頃から起きると想定していたが、予兆は6月第4週目に現れ想定より2週間ほど早く7月の第1週目くらいから始待った。
爆発的拡大の兆候を見せたのは4回目のリンギングの7月12日の週である。
空港検疫での増加の始まった約12日後である。
仮に感染力の強いデルタ株が国外から入ってきていたとすれば、これを防げなかったのは行政の不作為と言える。

第5波で爆発的感染が起きているのは首都圏と沖縄県
デルタ株の脅威は関西圏の第4波で解っていたはず、それでも手を打たなかったのは国・東京都の不作為

デルタ株の爆発的感染は第4波の関西圏及び沖縄で経験している。この時、首都圏では爆発的感染は起きていない。
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グラフ3 人口10万人あたりの1wの感染者数
首都圏では、爆発的感染が起きなかった第4波が収束(400人/日以下)する前の6月4週目から第5波の1回目のリンギングが始まっている(グラフ3 東京第5波の予兆)。
この時、行政は関西圏のデルタ株の脅威は解っていたはず。
なぜ、国、東京都は今までにない強い感染防止対策をとらなかったのか、誰が考えても7月23日に開会を控えた東京2020オリンピックが足かせになったことは明らかである。
この時点で、国・東京都は従前の感染拡大防止策の他に、第5波の許容される爆発的感染を示し、それに耐えゆる医療体制の整備に注力するのが筋であった。
しかし、許容される爆発的感染もそれに耐えゆる医療体制の整備について何も示さず、今までにない強い感染防止対策も取らなかった。

首都圏3県も東京都と同じ、第5波は第3波を超える爆発的感染
「緊急事態宣言」も都・県をまたぐ移動に制限なし
葉山町は海水浴場封鎖に続き独自に町営駐車場も封鎖

首都圏3県、神奈川県、千葉県、埼玉県も傾向は東京都と同じ。
特に神奈川県は爆発的感染が謙虚である。
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グラフ4 首都圏3県の5日移動平均感染者数
7月12日に東京都は4回目の「緊急事態宣言」、首都圏3県はまん延防止等重点措置の延長で対応していたが、8月2日に、
◇東京都、沖縄県の「緊急事態宣言」は延長
◇神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏3県の他に、大阪府も「緊急事態宣言」
◇北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県に
まん延防止等重点措置の適用
◇期間は8月31日迄。


2020年第1波の時は、海岸利用規制や公営駐車場封鎖をした神奈川県は、今回の「緊急事態宣言」ではそれもしない。
黒岩祐治神奈川県知事は、7月22日から神奈川版「緊急事態宣言」と言って清川村を除く32自治体の飲食店だけに制限を課していたが効果は見えない。
東京に「緊急事態宣言」が出た後も葉山町は県外ナンバーの車であふれている。
驚いたことに、土日には海岸に近いスーパーのタイムズ駐車場は、地元横浜ナンバーの車を探すのに苦労するほど東京・千葉・埼玉ナンバーであふれた。
そんな中、葉山町は2日より独自に真名瀬、三が岡の町営駐車場を封鎖した
葉山町HP 新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた基本方針(令和3年8月2日改定)参照。


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