新型コロナ感染拡大の最中開会された東京2020オリンピックが8日閉幕。
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NHK閉会式ライブ中継より
日本のメダル数は金27,銀14、銅7の合計58個で過去最高。
印象に残ったのは男子体操団体の橋本大樹の鉄棒、わずかに金に届かなかったが体操日本を世界に発信できた。

新型コロナ感染状況
全国  全国的爆発的感染へ、ピークアウトは4週間後か?
過去の感染傾向から、オリンピック開会の月23日に同期して第5波の感染拡大が始まると予測していたが、それより2週間ほど早く第5波の感染拡大が始まった。
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グラフ1 昨年11月からのいW毎の全国感染者数と重症者及び死亡者
昨年11月から1週間毎の全国感染者数と重症者及び死亡者を表したのがグラフ1。
グラフより全国の感染傾向を見ると、
第5波は過ってない感染拡大スピードで未だピークアウトが見えない。
ここにきて重症者数も急上昇している。
今年1月の第3波は拡大が始まって9週目で、5月の第4波は8週目でピークアウトであるのを見ると、第5波は拡大が始まってまだ4週目、後4週間くらい増加傾向が続く可能性が高い。

8月6日現在の全国の人口10万人あたりの1W感染者数は、69.2人

東京都
ピークアウト兆候出るも拡大止まらず
東京都が全国の傾向と異なるのは、第4波で爆発的感染が起きていない事と全国に先行して感染拡大が起きていること。
過去の感染傾向より、第5波は首都圏で爆発的感染が起き、大阪圏では起きないのではと予測していたが、第5波は大阪圏を含む全国レベルで爆発的感染が起きている。
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グラフ2 東京都の5日移動平均感染者数と感染拡大期の週
東京都は、第3波は8週目で、第4波は7週目でピークアウトしており、第5波今週でピークアウトするのかと先週書いたが、ピークアウトの兆候(大きなリンギング)が出たが予想に反して拡大中。
第5波のピークアウトは全国より早いと思われるがまだ見えてこない。

8月6日現在の人口10万人あたりの1W感染者数は、193.8
因みに、首都圏3県及び沖縄県、大阪府は、
◇神奈川県 122.0人
◇千葉県  94.4人
◇埼玉県  100.2人
◇沖縄県  222.6人
◇大阪府  80.0人

東京2020オリンピック
来日選手及び関係者等の人口10万人あたりの1W感染者数は約97人

報道によると、7月1日より8月7日までの東京オリンピック関係者の感染者は、国内海外合わせて430人とのこと。
感染者の内訳は
①海外からの選手 29人
②監督やコーチ、IOC団体等大会関係者 109人
③メディア関係者 25人
④組織委、委託業者、ボランティア 267人
このうち晴海の選手村に滞在していたのは33人。
検査で陽性になるなどして来日しながら大会に出場できなかったり途中で棄権したりした選手は、合わせて19人。

一方、東京オリンピックのために海外から来日した選手や関係者は、先月から今月6日までに4万2681人とのこと。
上記①~③の感染者数を海外から来た人4万2681人ステージ4の指標;25人に置き換えると、約97人となる。
これは東京都全体の
193.8約半分である。
しかし、感染拡大の指標とされているステージ4の25人の約4倍と高い。

【編集後記】
新型コロナ感染第5波は、東京2020オリンピック開会(7月23日)の2週間くらい前から始まっており、オリンピック開会自体が第5波の感染拡大の直接要因とは思えない。
しかし、6月中旬以降の空港検疫での感染者数が上がってきたのに対し、7月初旬から第5波の兆候が出始めたのは、何らかの因果関係があるように思われる。
海外からのオリンピック関係者の移動が影響したのかも知れない。
国立感染研究所の文献によると、ウイルスの潜伏期間の平均は4.82日、最も早く出現する症状は発熱(平均4.78日)で, 味覚・嗅覚障害(6.9日)や呼吸困難感(7.1日)の症状は感染から1週間ほど経過して出現していることが分かったとしている。
奇しくも、オリンピック開会と同時に爆発的感染が起きており、重症者数もここにきて急増しており、オリンピックを閉会したら感染が止まるようだと関連が何か見えてくるかも知れない。
何はともあれ、国、各自治体は医療破綻の起きないよう最善の努力をしてほしい。